2010年12月28日
絲山秋子
絲山 秋子(いとやま あきこ、1966年(昭和41年)11月22日 - )は、日本の小説家。群馬県高崎市在住。本名・西平秋子。絲山は母方の姓。
目次 [非表示]
1 来歴・人物
2 作品リスト
2.1 小説
2.2 エッセイ
3 絲山賞
4 映画脚本を巡る訴訟
5 関連項目
6 脚注
7 外部リンク
来歴・人物 [編集]
東京都世田谷区出身。東京都立新宿高等学校、早稲田大学政治経済学部経済学科卒。卒業後INAXに入社し、営業職として数度の転勤を経験。1998年に躁鬱病を患い休職、入院。入院中に小説の執筆を始める。2001年退職。
2003年、「イッツ・オンリー・トーク」で第96回文學界新人賞を受賞し小説家デビュー。同作品で第129回芥川賞候補となる。2004年、「袋小路の男」で第30回川端康成文学賞受賞。デビューから1年は歴代最短。
2005年、『海の仙人』で第55回芸術選奨新人賞受賞、『逃亡くそたわけ』で第133回直木賞候補。2006年、「沖で待つ」で第134回芥川賞を受賞した。
「イッツ・オンリー・トーク」は廣木隆一監督によって「やわらかい生活」のタイトルで映画化されている。
作品リスト [編集]
小説 [編集]
イッツ・オンリー・トーク 2004年2月、文藝春秋、のち文庫、ISBN 9784167714017
イッツ・オンリー・トーク(『文學界』2003年6月号)
第七障害(『文學界』2003年9月号)
海の仙人 2004年8月、新潮社、のち文庫、ISBN 9784101304519
初出:『新潮』2003年12月号
袋小路の男 2004年10月、講談社、のち文庫、ISBN 9784062758840
袋小路の男(『群像』2003年12月号)
小田切孝の言い分(『群像』2004年7月号)
アーリオオーリオ(『群像』2004年10月号)
逃亡くそたわけ(書き下ろし)2005年2月、中央公論新社、のち講談社文庫、ISBN 9784062758062
スモールトーク(2005年6月、二玄社、のち角川文庫、ISBN 9784544040999)
スモールトーク(『NAVI』連載)
書き下ろしエッセイ、徳大寺有恒との対談を収録。
ダイナモ(『野性時代』2008年2月号)
ニート(2005年10月、角川書店)のち文庫
ニート
ベル・エポック(『野性時代』2004年7月号)
2+1(『野性時代』2005年8月号)
へたれ(『野性時代』2005年9月号)
愛なんかいらねー(『新潮』2005年2月号)
沖で待つ(2006年2月、文藝春秋)のち文庫
沖で待つ(『文學界』2005年9月号)
勤労感謝の日(『文學界』2004年5月号)
エスケイプ/アブセント(2006年12月20日、新潮社 ISBN 9784104669028)
初出:『新潮』2006年11月号
ダーティ・ワーク(2007年4月、集英社、ISBN 9784087748536)
worried about you(『小説すばる』2005年10月号)
sympathy for the devil(『小説すばる』2005年12月号)
moonlight mile(『小説すばる』2006年2月号)
before they make me run(『小説すばる』2006年4月号)
miss you(『小説すばる』2006年6月号)
back to zero(『小説すばる』2006年8月号)
beast of burden(『小説すばる』2006年10月号)
ラジ&ピース(2008年7月31日、講談社、ISBN 9784062148801)
ラジ&ピース(『群像』2008年7月号)
ばかもの(2008年9月、新潮社、ISBN 9784104669035)
ばかもの(『新潮』2008年1月号~8月号連載)
妻の超然 新潮社、2010
エッセイ [編集]
絲的メイソウ(2006年7月、講談社、ISBN 9784062134217)
『小説現代』連載
豚キムチにジンクスはあるのか 絲的炊事記(2007年12月、マガジンハウス、ISBN 9784838717880)
『Hanako』連載
北緯14度(2008年11月、講談社、ISBN 9784062150903)紀行
絲的サバイバル(2009年3月、講談社、ISBN 9784062153621
絲山賞 [編集]
一年に読んだ小説の中で一番面白かった作品を「絲山賞」としてブログで発表している。ブログ上の企画に過ぎないが、受賞作の帯にその旨が記される場合もある。
第一回(2004年度)
古処誠二『接近』
町田康『パンク侍、斬られて候』
第二回(2005年度)[1]
赤染晶子『うつつ うつら』
第三回(2006年度)[2]
多和田葉子『海に落とした名前』
第四回(2007年度)[3]
筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』
第五回(2008年度)[4]
鹿島田真希『ゼロの王国』
第六回(2009年度)[5]
ドナルド・キーン『日本人の戦争 作家の日記を読む』
映画脚本を巡る訴訟 [編集]
絲山の小説・『イッツ・オンリー・トーク』を原作とした映画『やわらかい生活』を巡り、制作会社ステューディオ スリーが、2003年に作品の著作権を管理する文藝春秋との間で原作使用契約を締結し、脚本家・荒井晴彦が脚本を執筆。その後、この脚本が、社団法人『シナリオ作家協会』が編纂・発行する『年鑑代表シナリオ集』の収録作品に選ばれ、収録して出版することになったが、絲山側が「脚本を活字として残したくない」として出版を拒否したため、収録不可能となり、出版できなくなった。契約には「慣行に反する許諾拒否は行わない」と明記されていることから、荒井並びにシナリオ作家協会側は「出版拒否は契約違反」と主張し、絲山を相手取って出版妨害の禁止等を求め東京地裁に提訴した。[1]なお、この時請求した損害賠償額は1円だった。
2010年9月10日、東京地裁は荒井らの請求を棄却し、絲山の勝訴となった。[2]
目次 [非表示]
1 来歴・人物
2 作品リスト
2.1 小説
2.2 エッセイ
3 絲山賞
4 映画脚本を巡る訴訟
5 関連項目
6 脚注
7 外部リンク
来歴・人物 [編集]
東京都世田谷区出身。東京都立新宿高等学校、早稲田大学政治経済学部経済学科卒。卒業後INAXに入社し、営業職として数度の転勤を経験。1998年に躁鬱病を患い休職、入院。入院中に小説の執筆を始める。2001年退職。
2003年、「イッツ・オンリー・トーク」で第96回文學界新人賞を受賞し小説家デビュー。同作品で第129回芥川賞候補となる。2004年、「袋小路の男」で第30回川端康成文学賞受賞。デビューから1年は歴代最短。
2005年、『海の仙人』で第55回芸術選奨新人賞受賞、『逃亡くそたわけ』で第133回直木賞候補。2006年、「沖で待つ」で第134回芥川賞を受賞した。
「イッツ・オンリー・トーク」は廣木隆一監督によって「やわらかい生活」のタイトルで映画化されている。
作品リスト [編集]
小説 [編集]
イッツ・オンリー・トーク 2004年2月、文藝春秋、のち文庫、ISBN 9784167714017
イッツ・オンリー・トーク(『文學界』2003年6月号)
第七障害(『文學界』2003年9月号)
海の仙人 2004年8月、新潮社、のち文庫、ISBN 9784101304519
初出:『新潮』2003年12月号
袋小路の男 2004年10月、講談社、のち文庫、ISBN 9784062758840
袋小路の男(『群像』2003年12月号)
小田切孝の言い分(『群像』2004年7月号)
アーリオオーリオ(『群像』2004年10月号)
逃亡くそたわけ(書き下ろし)2005年2月、中央公論新社、のち講談社文庫、ISBN 9784062758062
スモールトーク(2005年6月、二玄社、のち角川文庫、ISBN 9784544040999)
スモールトーク(『NAVI』連載)
書き下ろしエッセイ、徳大寺有恒との対談を収録。
ダイナモ(『野性時代』2008年2月号)
ニート(2005年10月、角川書店)のち文庫
ニート
ベル・エポック(『野性時代』2004年7月号)
2+1(『野性時代』2005年8月号)
へたれ(『野性時代』2005年9月号)
愛なんかいらねー(『新潮』2005年2月号)
沖で待つ(2006年2月、文藝春秋)のち文庫
沖で待つ(『文學界』2005年9月号)
勤労感謝の日(『文學界』2004年5月号)
エスケイプ/アブセント(2006年12月20日、新潮社 ISBN 9784104669028)
初出:『新潮』2006年11月号
ダーティ・ワーク(2007年4月、集英社、ISBN 9784087748536)
worried about you(『小説すばる』2005年10月号)
sympathy for the devil(『小説すばる』2005年12月号)
moonlight mile(『小説すばる』2006年2月号)
before they make me run(『小説すばる』2006年4月号)
miss you(『小説すばる』2006年6月号)
back to zero(『小説すばる』2006年8月号)
beast of burden(『小説すばる』2006年10月号)
ラジ&ピース(2008年7月31日、講談社、ISBN 9784062148801)
ラジ&ピース(『群像』2008年7月号)
ばかもの(2008年9月、新潮社、ISBN 9784104669035)
ばかもの(『新潮』2008年1月号~8月号連載)
妻の超然 新潮社、2010
エッセイ [編集]
絲的メイソウ(2006年7月、講談社、ISBN 9784062134217)
『小説現代』連載
豚キムチにジンクスはあるのか 絲的炊事記(2007年12月、マガジンハウス、ISBN 9784838717880)
『Hanako』連載
北緯14度(2008年11月、講談社、ISBN 9784062150903)紀行
絲的サバイバル(2009年3月、講談社、ISBN 9784062153621
絲山賞 [編集]
一年に読んだ小説の中で一番面白かった作品を「絲山賞」としてブログで発表している。ブログ上の企画に過ぎないが、受賞作の帯にその旨が記される場合もある。
第一回(2004年度)
古処誠二『接近』
町田康『パンク侍、斬られて候』
第二回(2005年度)[1]
赤染晶子『うつつ うつら』
第三回(2006年度)[2]
多和田葉子『海に落とした名前』
第四回(2007年度)[3]
筒井康隆『ダンシング・ヴァニティ』
第五回(2008年度)[4]
鹿島田真希『ゼロの王国』
第六回(2009年度)[5]
ドナルド・キーン『日本人の戦争 作家の日記を読む』
映画脚本を巡る訴訟 [編集]
絲山の小説・『イッツ・オンリー・トーク』を原作とした映画『やわらかい生活』を巡り、制作会社ステューディオ スリーが、2003年に作品の著作権を管理する文藝春秋との間で原作使用契約を締結し、脚本家・荒井晴彦が脚本を執筆。その後、この脚本が、社団法人『シナリオ作家協会』が編纂・発行する『年鑑代表シナリオ集』の収録作品に選ばれ、収録して出版することになったが、絲山側が「脚本を活字として残したくない」として出版を拒否したため、収録不可能となり、出版できなくなった。契約には「慣行に反する許諾拒否は行わない」と明記されていることから、荒井並びにシナリオ作家協会側は「出版拒否は契約違反」と主張し、絲山を相手取って出版妨害の禁止等を求め東京地裁に提訴した。[1]なお、この時請求した損害賠償額は1円だった。
2010年9月10日、東京地裁は荒井らの請求を棄却し、絲山の勝訴となった。[2]
Posted by _8 at
17:03
│Comments(0)
2010年12月28日
中村文則
中村 文則(なかむら ふみのり、本名:軸見 文則、1977年9月2日 - )は日本の小説家。愛知県東海市出身。愛知県立東海南高等学校、福島大学行政社会学部卒業。2002年、「銃」で第34回新潮新人賞を受賞しデビュー。2004年、『遮光』で第26回野間文芸新人賞、2005年、『土の中の子供』で第133回芥川龍之介賞、2010年、『掏摸<スリ>』で第4回大江健三郎賞を受賞。
ドストエフスキーやカミュ、カフカ、太宰治[1]などから影響を受けており、普遍的な主題に特徴がある。作品に題を付けるのが苦手であると述べており、近作『最後の命』も編集者が付けたタイトルである[2]。
漫画家の久世番子とは高校の同級生であり親交がある。また、ダンスチームはむつんサーブのりきっちょとは大学時代からの友人である。
目次 [非表示]
1 受賞歴
2 著書
3 単行本未収録作品
4 脚注
5 外部リンク
受賞歴 [編集]
2002年 - 第34回新潮新人賞(「銃」)
2004年 - 第26回野間文芸新人賞(「遮光」)
2005年 - 第133回芥川龍之介賞(「土の中の子供」)
2010年 - 第4回大江健三郎賞(「掏摸<スリ>」)
著書 [編集]
銃(新潮社、2003年3月/新潮文庫、2006年5月、ISBN 978-4101289519)
初出:『新潮』2002年11月号
遮光(新潮社、2004年7月、ISBN 978-4104588022)
初出:『新潮』2003年6月号
土の中の子供(新潮社、2005年7月/新潮文庫、2008年、ISBN 978-4101289526)
土の中の子供(初出:『新潮』2005年4月号)
蜘蛛の声(初出:『新潮』2004年1月号)
悪意の手記(新潮社、2005年8月、ISBN 978-4104588039)
初出:『新潮』2004年5月号
最後の命(講談社、2007年6月、ISBN 978-4062139595/講談社文庫、2010年7月、ISBN 978-4-06-276702-6)
初出:『群像』2007年2月号
何もかも憂鬱な夜に(集英社、2009年3月、ISBN 978-4087712872)
初出:『すばる』2008年11月号
世界の果て(文藝春秋、2009年5月、ISBN 978-4163279404)
月の下の子供(『文學界』2008年10月号)
ゴミ屋敷(『文學界』2008年2月号)
戦争日和(『群像』2006年6月号、「白の世界」を改題)
夜のざわめき(『文學界』2007年8月号)
世界の果て(『文學界』2006年1月号)
掏摸<スリ>(河出書房新社、2009年10月、ISBN 978-4309019413)
初出:(『文藝』2009年夏号)
悪と仮面のルール(書き下ろし 講談社、2010年7月、ISBN 978-4062163705)
単行本未収録作品 [編集]
蛇(『小説現代』2007年3月号)
火(『新潮』2007年9月号)
信者たち(『小説現代』2008年5月号)
三つのボール(『新潮』2008年8月号)
晩餐は続く(『小説現代』2009年4月号)
妖怪の村(『群像』2009年9月号)
三つの車両(『早稲田文学3』2010年2月)
脚注 [編集]
^ 亀山郁夫との対談「「悪」とドストエフスキー」(『群像』2010年10月号)より。
^ 榎本正樹による連載「物語を探しに 新刊小説 Review & Interview vol.65」『小説現代』2007年8月号内での作者インタビューより。
ドストエフスキーやカミュ、カフカ、太宰治[1]などから影響を受けており、普遍的な主題に特徴がある。作品に題を付けるのが苦手であると述べており、近作『最後の命』も編集者が付けたタイトルである[2]。
漫画家の久世番子とは高校の同級生であり親交がある。また、ダンスチームはむつんサーブのりきっちょとは大学時代からの友人である。
目次 [非表示]
1 受賞歴
2 著書
3 単行本未収録作品
4 脚注
5 外部リンク
受賞歴 [編集]
2002年 - 第34回新潮新人賞(「銃」)
2004年 - 第26回野間文芸新人賞(「遮光」)
2005年 - 第133回芥川龍之介賞(「土の中の子供」)
2010年 - 第4回大江健三郎賞(「掏摸<スリ>」)
著書 [編集]
銃(新潮社、2003年3月/新潮文庫、2006年5月、ISBN 978-4101289519)
初出:『新潮』2002年11月号
遮光(新潮社、2004年7月、ISBN 978-4104588022)
初出:『新潮』2003年6月号
土の中の子供(新潮社、2005年7月/新潮文庫、2008年、ISBN 978-4101289526)
土の中の子供(初出:『新潮』2005年4月号)
蜘蛛の声(初出:『新潮』2004年1月号)
悪意の手記(新潮社、2005年8月、ISBN 978-4104588039)
初出:『新潮』2004年5月号
最後の命(講談社、2007年6月、ISBN 978-4062139595/講談社文庫、2010年7月、ISBN 978-4-06-276702-6)
初出:『群像』2007年2月号
何もかも憂鬱な夜に(集英社、2009年3月、ISBN 978-4087712872)
初出:『すばる』2008年11月号
世界の果て(文藝春秋、2009年5月、ISBN 978-4163279404)
月の下の子供(『文學界』2008年10月号)
ゴミ屋敷(『文學界』2008年2月号)
戦争日和(『群像』2006年6月号、「白の世界」を改題)
夜のざわめき(『文學界』2007年8月号)
世界の果て(『文學界』2006年1月号)
掏摸<スリ>(河出書房新社、2009年10月、ISBN 978-4309019413)
初出:(『文藝』2009年夏号)
悪と仮面のルール(書き下ろし 講談社、2010年7月、ISBN 978-4062163705)
単行本未収録作品 [編集]
蛇(『小説現代』2007年3月号)
火(『新潮』2007年9月号)
信者たち(『小説現代』2008年5月号)
三つのボール(『新潮』2008年8月号)
晩餐は続く(『小説現代』2009年4月号)
妖怪の村(『群像』2009年9月号)
三つの車両(『早稲田文学3』2010年2月)
脚注 [編集]
^ 亀山郁夫との対談「「悪」とドストエフスキー」(『群像』2010年10月号)より。
^ 榎本正樹による連載「物語を探しに 新刊小説 Review & Interview vol.65」『小説現代』2007年8月号内での作者インタビューより。
Posted by _8 at
17:02
│Comments(0)